響け!ユーフォニアム2 第7話「えきびるコンサート」の感想記事を書いてて、あんまりネガティヴな事を書くのは好きじゃないのですが「これだけはどうしても言っておきたい」ことがありましたので、書いちゃうことにしました。
一言でいうと「なんで原作のあの描写をカットしたんですか〜」というものですので、原作既読者向けの内容になりますし、ネガティブな感想が読みたくない方は、読まない方が良いかもしれません。

もちろん、私にとって、第7話が良くなかったかというと決してそんなことなく、特に駅ビルコンサートの描写はとても良かったですが、それだけに少し残念だなぁと思うわけです。
良かった感想記事も別に書くつもりですのでご容赦ください。

















 
問題のシーンは、滝先生が合奏を止めて音楽室を出て行ったところです。アニメだけ見ると、滝先生は演奏に集中できていない部員に怒って出て行ったように見えます。(部長が声をかけてるのに無視して出て行っちゃいました)
しかし、原作では明確に違います。滝先生が演奏を止めて「なんですか、これ?」と言ってパート練習に切り替えようとしたところは同じです。ですがその後が違います。原作の描写を以下に引用します。 

「今日の合奏はもう終わりましょう。皆さんが集中できていない以上、いくらやっても無駄です。このあとはパート練習にしましょう」
 滝はそう言って、いつものように小笠原の方を見た。
「部長、いいですね?」
「嫌です」
 即答だった。部員たちが驚いたように彼女を見る。音楽室の空気が、一瞬にしてざわめいた。彼女がこんなふうに顧問に刃向かうのは、これが初めてのことだった。教室中の視線が一斉に彼女に注がれる。小笠原は立ち上がると、勢いよく頭を下げた。弾みで、結んでいた髪が大きく揺れる。その唇が小さく震えた。
「合奏、させてください」
 部長の言葉に、ほかの三年生たちも立ち上がる。あちこちで椅子と床がこすれる音が続いた。
「私たち、まだ頑張れます」
「お願いします。 合奏を続けさせてください」
  そう言って、先輩たちが次々と頭を下げていく。一、二年生も慌てて立ち上がると、三年生にならって頭を下げた。お願いします。部長の振り絞るような声が、音楽室に響き渡る。
{・・・中略・・・}
「違うんですよ」
 そう、彼は言った。予想していたものとは違う反応に、部員たちは怪訝そうに顔を上げる。叱責されるか、嫌みを言われるか。その二択だと思っていたのに。滝は自身の腕を組み、探るように言葉を紡いだ。
「私は皆さんに怒っているわけじゃないんです。春のころと違って、皆さんにはやる気があります。一生懸命こちらの話を聞いて、それに応えようとしてくれています。その気持ちは充分にわかっているんです」
 ですが、と彼が続けた。
「気持ちだけではどうにもならないときもあります。いくらやる気があっても、いまのままでは空回りです。田中さんのことを忘れろとは言いません。ですが、練習と心配ごとを切り離せないようでは、このままずっと上の空で合奏を続けることになってしまいます。普段できていることができなくなって、ミスが増えて・・・・・・合奏するたびに下手になってしまうならば、いっそいまの状態では合わせない方が良いと私は判断しました」
{・・・中略・・・}
 理性的な滝の台詞は、部員たちから反論の理由を奪ってしまった。だから、誰も何も言えない。皆、ただ立ったままうつむいていた。
「ここからはパート練習にします。いいですね?」
 その問いかけに、部員たちはうなるように返事した。そのなかには、嗚咽交じりの声もあった。

響け!ユーフォニアム3 北宇治高校吹奏楽部、最大の危機 P75~P78 より抜粋

私、原作のここを読んでる時にマジ泣きしました。
部員たちの「あすか先輩が辞めてしまうかも」という不安をかかえながら合奏に臨んでいる姿(第7話の演奏シーンはホント集中できていない感じを上手く表現できているなと思いました)、部員たちが不安に思っていることも、その理由もわかっているのに、指導者として何もできない滝先生の葛藤がわかりやすく表現されています。
それだけにアニメでどう表現されるかワクワクして期待していました。早見さんの「嫌です」「合奏、させてください」の台詞を楽しみに待っていました。
 
花田さーん、なんでこの描写をカットしたんですかぁ~~~~(涙

アニメの描写だと、どうしても滝先生に怒られたから、演奏に集中しようと言っているように見えてしまいます。
推測ですが、その後のシーンで部長が滝先生に「ソロを演奏します」と言いに行くシーンがあることから(ここはアニメオリジナルです)、部長の「あすかを支えよう」という決心と「駅ビル コンサートでソロを演奏しよう」という決心をリンクさせようとしたのかな?と私は思ってます。 花田さん、違うんですよ、そこは混ぜてはいけないと思うんです。私は部長が滝先生のところに「合奏をさせてください」と言いに行ったと思ってたので、ガクッときました。

とはいえ、過ぎたことをごちゃごちゃ言っても始まりません。
2期で楽しみにしている晴香部長のシーン3つのうち、1つめのシーンはカットされてしまいましたが、2つめの駅ビルコンサートのソロは期待以上で表現してくれました。3つめ、タイミング的には最終回になると思いますが、そこはカットしないでください、お願いします、と思いつつ、ここまでにします。